Cloudflare × Google Workspace 設定ガイド
自分のドメインを取って、Google Workspace でそのドメインのメールを使えるようにするまでを、画面の順番どおりに説明します。上から1つずつ進めれば、初めての方でも最後までたどり着けます。
金額は2026年9月時点の目安です。ドメイン代はドル建て(.com は年10.46ドル)なので為替で変わります。Workspace の料金はプランによって違うので、申し込み画面で確認してください。
Cloudflare の画面は英語、Google の画面は日本語で説明しています。ボタンの名前は このように 囲んであります。サービス側の更新で、言葉や配置が少し変わることがあります。
画面の例は、架空のお店「佐藤商店」の佐藤太郎さんが、example.com というドメインで設定したときのものです。名前・住所・メールアドレスはすべて架空です。あなたの画面では、ご自分の情報が表示されます。
ドメインは、メールアドレスやホームページの住所になる部分です。一度決めると名刺やメールに長く使うので、次の4つを満たす名前を選びます。
事業の中身が変わっても使える名前にする
「英語」「PC」などサービス名を入れると、事業が広がったときに合わなくなります。屋号や、大切にしている考え方を表す言葉がおすすめです。
口で伝えやすい名前にする
電話や対面で「〇〇ドットコム」と言って、相手がそのまま打てるかを試してください。ハイフン(-)は1つまでにします。
末尾は .com にする
一番見慣れていて、信頼されやすい形です。.work や .site などの格安ドメインは、迷惑メールに使われることが多く、メールが相手に届きにくくなることがあります。
候補を3つ用意しておく
短くて良い名前ほど、すでに誰かが使っています。次の STEP 2 の検索で空いているかを確かめます。
Cloudflare(クラウドフレア)は、ドメインを原価で販売しているサービスです。2年目以降も値上がりしにくいのが特長です。
Cloudflare にログインします。アカウントがなければ、先に無料で作成します。
https://dash.cloudflare.com/ドメイン登録の画面を開きます。下のアドレスを開くか、左メニューの Domain Registration → Register Domains から入ります。
https://dash.cloudflare.com/?to=/:account/domains/register検索欄に STEP 1 で決めた名前(例:example.com)を入れて検索し、空いていれば選びます。
登録者の情報(Registrant information)を入力します。
| First name / Last name | 名前をローマ字で(例:Taro / Sato) |
|---|---|
| ふだん使っている Gmail新しく作るドメインのアドレスは入れません。ドメインが止まったとき、更新のお知らせが受け取れなくなるためです。 | |
| Organization | 個人なら空欄のままで大丈夫です |
| Phone | +81 を選び、携帯番号の先頭の 0 を取って入力します例:090-1234-5678 なら 9012345678 |
| Address など | 住所をローマ字で入力します(例:1-2-3 Chuo, Chuo-ku / Sapporo / Hokkaido)この住所や電話番号は、Cloudflare の初期設定で外部には公開されません。 |

自動更新(Auto-renew)がオンになっているかを確認してから、支払いを確定します。
更新を忘れてドメインが切れると、他の人に取られることがあります。取られたドメインは広告ページなどに変わり、古い名刺のリンクがそこへつながってしまいます。自動更新をオンにし、登録したカードの有効期限にも気をつけてください。
登録した Gmail に Cloudflare から確認メールが届くので、中のリンクを押します。
Cloudflare の Email Routing(メール転送)はオンにしません。このあと設定する Google のメールとぶつかります。
Google Workspace のページを開き、申し込みを始めます。
https://workspace.google.com/intl/ja/画面の質問に、次のように答えていきます。
| 会社名 | 屋号(例:佐藤商店)。なければ自分の名前管理画面に出る名前です。あとから変更できます。 |
|---|---|
| 従業員の数 | 自分だけあとから人を増やすこともできます。 |
| 現在のメールアドレス | ふだん使っている Gmail請求のお知らせや、ログインできなくなったときの連絡先になります。この先も確実に見るアドレスにします。 |
| アカウント設定方法 | 既存のドメインを使用して設定するSTEP 2 で取ったドメインを使います。左の「新しいカスタムドメインを取得する」を選ぶと、ドメインをもう1つ買うことになります。 |
| ドメイン | 取得したドメイン(例:example.com) |
| ユーザー名 | @ より前の部分(例:taro)これがメールアドレスとログインIDになります。あとから変えるのは手間がかかるので、ここで決めきります。 |
| パスワード | 新しく作り、パスワード保存アプリに控えます |




プランと支払い方法を選びます。
年間プランは割安ですが、契約期間中は下のプランに変えられません。フレキシブルから年間へはいつでも移れるので、使い方が固まってから切り替えます。
「このドメインの持ち主は自分です」と Google に証明し、メールが Google に届くようにします。Cloudflare を使っていれば、ほとんど自動で終わります。
所有権の証明に進みます。Cloudflare にログインするボタンが出たら、それを押して許可します。確認用の設定が自動で入ります。
| 設定の名前 | 役割 | 入れ方 |
|---|---|---|
| TXT(所有権の確認) | ドメインの持ち主の証明 | 自動で入る |
| MX | メールを Google に届ける | 自動で入る |
| SPF | Google から送ったメールだと証明する | 自動で入る |
あと2つ設定を足すと、送ったメールが相手の迷惑メールフォルダに入りにくくなります。この2つは自動では入らないので、Cloudflare に自分で追加します。
| 設定の名前 | 役割 | 入れ方 |
|---|---|---|
| DMARC | なりすましメールへの対応方針を示す | 手で追加 |
| DKIM | メールに電子署名を付ける | 手で追加 |
Cloudflare でドメインを開き、左メニューの DNS → Records を開きます。
「TXT レコードの値」を、最初の v=DKIM1 から最後の文字まで、マウスでなぞって全部コピーします。
小文字の l と大文字の I、数字の 0 と英字の O は見分けがつきません。1文字違うだけで認証が失敗するので、必ずコピーして貼り付けます。
Cloudflare に戻り、もう一度 + Add record を押して入力し、Save を押します。
| Type | TXT |
|---|---|
| Name | google._domainkey |
| Content | Google でコピーした値を貼り付け |
保存後、値が2つに分かれて表示されることがあります。長い値を Cloudflare が自動で分けているだけなので、そのままで大丈夫です。
Google の画面に戻って 認証を開始 を押します。ステータスが「メール認証を行っています」に変われば完了です。
「DNS レコードが見つかりません」と出たら、数分〜1時間ほど待ってからもう一度押します。
新しいアカウントは、このドメインのメールを全部管理する「管理者」です。パスワードだけで守るのは危ないので、スマホでの確認を追加します。Workspace を使う一番大きな理由は、ここにあります。
新しいアカウントでログインしたまま、2段階認証の設定画面を開きます。
https://myaccount.google.com/signinoptions/two-step-verificationパスキーとセキュリティ キー でパスキーを1つ登録します(すでに1件あれば、そのままで大丈夫です)。
認証システム を押し、表示された QR コードをスマホの「Google Authenticator」アプリか、iPhone の「パスワード」アプリで読み取ります。アプリに出た6桁の数字を入力します。
パスキーを入れた端末をなくしたときの予備になります。
有効になったら、同じページで バックアップコード を発行し、パスワード保存アプリに控えます。スマホを全部なくしたときの最後の鍵です。
SMS(ショートメール)での確認は、番号を乗っ取る手口があり、今回の方法の中で一番弱い守り方です。パスキー・認証アプリ・バックアップコードの3つで十分です。
新しいアドレスから、ふだん使っている Gmail にメールを1通送ります。件名も本文も何でも大丈夫です。
ふだんの Gmail で届いたメールを開き、右上の ︙ → メッセージのソースを表示 を押します。
一番上の表で、次の3つがすべて PASS になっていればゴールです。
どれかが PASS でないときは、下の「つまずきやすいところ」を見てください。設定が反映されるまで、最大で1日ほどかかることもあります。
ふだんの Gmail でログインしているためです。別のアカウントを使用 を押して、新しいアドレスでログインし直してください。
Gmail を有効にした直後は、DKIM の準備がまだできていないことがあります。1日ほど待ってから、もう一度画面を開いてください。すでに値が表示されていれば、待たずに進めて大丈夫です。
「このドメインにホームページがありません」という案内です。メールには関係ないので、ホームページを置くまでは気にしなくて大丈夫です。
画面の更新が遅れているだけのことが多いです。しばらくしてからページを開き直してください。一覧に _dmarc の行があれば、設定はできています。
+81(日本)を選んでいる場合、携帯番号の先頭の 0 を取って入力します。例:090-1234-5678 → 9012345678
値のコピーが途中で切れているか、Google で 認証を開始 を押していない可能性があります。Cloudflare の google._domainkey の行を開き、値が v=DKIM1 から始まって最後まで入っているか確認してください。
急がなくて大丈夫です。落ち着いたタイミングで進めてください。
終わった項目にチェックを入れていけます。チェックはこのブラウザにだけ保存されます。